認知症のリスク因子について知る

false

認知症のリスク因子とは?

脳の健康に良くない影響を与える要因にはどのようなものがあり、リスクを下げるためにどんなことができるか学びましょう。

認知症のリスクを下げるためにできること

最近の研究では、アルツハイマー病を含む認知症は、生活習慣の見直しなどによって、最大45%は発症を予防、または遅らせることができる可能性があると報告されています。認知症につながるリスク因子には、生活習慣の見直しによって改善が期待できるものもあれば、そうではないものもあります。

以下のリストを参考に、自分にあてはまるリスク因子にはどのようなものがあるか、改善のために取り組めそうなことがあるか、考えてみましょう。

対処できる因子

血圧

中年期に高血圧がある人は、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。血圧の管理は、適切な治療や生活習慣の見直しによって行われます。まずはかかりつけ医に相談しましょう。

血糖値

糖尿病がある人は、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。血糖コントロールは、食事療法や運動療法、薬物療法などを通じて行われます。まずはかかりつけ医に相談しましょう。

コレステロール

若年期や中年期にLDLコレステロールが高い人は、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。脂質異常症の治療は、食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせて行われます。まずはかかりつけ医に相談しましょう。

身体活動(運動や日常動作)

運動習慣がない人は、運動習慣がある人に比べて認知症になりやすい傾向があることがわかっています。日常生活での歩行や軽い運動を含め、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。

体重

中年期に肥満状態(BMI* 25以上)の人は、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。一方で、高齢期の体重減少は、認知症の前ぶれとしてあらわれる可能性も指摘されています。年齢に応じた体重管理が重要なため、必要に応じて医師に相談しましょう。
*BMI: Body Mass Index(体格指数)

喫煙習慣

喫煙している人は、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。禁煙した人では、喫煙を続けている人に比べて認知症のリスクが低いことも報告されています。

飲酒習慣

多量の飲酒をしている人は、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。飲酒する場合は適量を心がけ、必要に応じて医師に相談しましょう。

外傷性の脳損傷 (TBI)

頭部に強い外傷を受けたことがある人は、その後、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。自転車に乗る際はヘルメットを着用するなど、外傷を予防することが大切です。外傷を受けた経験がある場合は、適切な診断やリハビリテーションを受けましょう。

難聴

中等度以上の難聴がある人は、認知症になりやすい傾向があることがわかっています。聴力が低下している場合は、補聴器の適切な使用により認知機能の低下を遅らせられる可能性が示唆されています。聞こえにくさを感じたら、早めに耳鼻科を受診しましょう。

うつ状態

うつ症状は、認知症と関連することが指摘されています。高齢者ではうつ症状が認知症の前ぶれとしてあらわれることもあり、両者は相互に影響しあう可能性があります。気分の落ち込みや意欲の低下が続く場合は、自己判断せず医療機関に相談しましょう。

変えることはできない因子

年齢

年齢が高くなるほど、認知症になる人は多くなります。

家族の病歴

家族に認知症の人がいる場合は、いない場合に比べて、認知症になりやすい傾向があるといわれています。ただし、家族に認知症の人がいても、必ず認知症になるわけではありません。

遺伝的要因

特定の遺伝子をもつ人は、認知症になりやすい傾向があるといわれています。例えば、APOEという遺伝子のタイプが、認知症のなりやすさに影響するといわれています。ただし、遺伝的要因があっても発症しない場合もあり、生活習慣なども関係すると考えられています。
card, description-fs-28px, ctatype-button, ctacolor-light, ctastyle-primary, ctaselection-link, ctatarget-sametab, ctaexitinterstitial-select, ctatype-textlink-two, ctacolor-light-two, ctastyle-primary-two, ctatarget-sametab-two, ctaexitinterstitial-select-two, ctanumber-one
脳の健康について
card, description-fs-28px, ctatype-button, ctacolor-light, ctastyle-primary, ctaselection-link, ctatarget-sametab, ctaexitinterstitial-select, ctatype-textlink-two, ctacolor-light-two, ctastyle-primary-two, ctatarget-sametab-two, ctaexitinterstitial-select-two, ctanumber-one
脳の健康のためにできること
記事監修:
神戸大学大学院医学系研究科 健康科学専攻 リハビリテーション科学講座 教授
古和 久朋