ビグアナイド薬とは?特徴・種類・注意点
ビグアナイド薬
特徴
血糖コントロールを改善し、体重を増やしにくい飲み薬です。肥満の人によく使われますが、肥満のない人でも効果があります。ほかの薬と併用しなければ、低血糖を起こす危険性が低いことも特徴です。歴史の⻑い薬ですが、現在でも2型糖尿病の患者さんに最初に使われる薬の一つです。
血糖を下げる仕組み
肝臓では、乳酸から糖が作られています。これを糖新生と言います。ビグアナイド薬は糖新生を抑えることで血糖を下げます。他にも消化管からの糖の吸収を抑えたり、筋肉などでのインスリンの働きを強めることによっても血糖を下げます。
注意が必要なこと
【乳酸アシドーシス】
血液中の乳酸が増えすぎた状態で、吐き気、腹痛、脱水、低血圧などが起こり意識を失うこともあります。これを避けるために、肝臓、腎臓、心臓、肺などに障害のある人、脱水のある人、大量の飲酒をしている人などには、この薬は使わないことになっています。75歳以上の方が、この薬を新たに飲み始めることも勧められていません。ヨード造影剤を用いた検査では、乳酸アシドーシスを避けるために、緊急の場合を除いて、検査前から造影剤投与後48時間まではこの薬は飲まないようにします。
参考資料