なぜ運動?
なぜ運動療法が必要なのか
運動療法は食事療法と組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。
運動は、血液中のブドウ糖を消費して血糖値を下げる、肥満を解消して筋肉などでのインスリンの働きを高める、血液循環を盛んにして血管の老化を防ぐなどの効果があります。
ただし、患者さんによっては運動を制限しなければならない場合もありますので、運動療法を始める前に主治医とよく相談しましょう。
主治医とよく相談する
どのような運動をどの程度すればよいかは、個々の患者さんの年齢、合併症の有無、運動能力などを考慮して決められます。運動を始める前に、病院できちんと検査を受け、主治医や運動の指導者に適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
運動をしてはいけない人の例
- 足に壊疽のある人。
- 血糖値が著しく高く、血糖コントロールが不良な人。
- 心筋梗塞や狭心症などの心臓病を患っている人。
- 進行した糖尿病腎症(腎不全) を患っている人。
- 重い神経障害(手や足に強い痛みやしびれ)がある人。
- 増殖性網膜症を患っている人。(眼底出血を起こしやすい)
- 感染症(発熱やだるさ)を患っている人。