リウマチの検査・診断
関節リウマチの診断には専門的な知識や経験が必要となるため、リウマチ専門医がいる病院を受診するのがおすすめです。 ここでは、病院でどのような検査を受け、どのような流れで診断を受けるのかについてみていきましょう。
病院を受診するまえに
早期の診断・治療が寛解への近道に
関節リウマチは、早期に治療をはじめるほうが寛解(炎症がほぼ消失し、レントゲン検査上で関節破壊の進行がおさえられ、身体機能の低下がない状態)につながりやすいといわれています。
また、関節リウマチの症状は実にさまざまで、個人差も大きいのが特徴です。シェーグレン症候群や乾癬性(かんせんせい)関節炎、リウマチ性多発筋痛症など、関節リウマチとの区別がむずかしい病気も多く、リウマチ専門医による検査・診断が欠かせません。
気になる症状があれば、自己診断をせずに、なるべく早く病院を受診しましょう。
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受診時に症状を言葉で伝えるのが難しい場合は、日常生活の困りごとをイラスト化したチェックシートを使うと便利です。
リウマチお困りごとチェックシート何科を受診すればいい?
いざ病院に行くとなったとき、どの科を受診すればよいか迷ってしまうかもしれません。リウマチ専門医による診察は、「リウマチ科」「膠原病科」「整形外科」「内科」などで受けられます。
リウマチの検査
検査はどのような流れで行われる?
病院では、問診や視診、触診とあわせて「一般血液検査」「尿検査」「血清学的検査」「レントゲン検査」などを受けるのが一般的です。もし、これらの一次検査だけでの診断がむずかしいときは、「MRI検査」「超音波検査」などの二次検査を受けることもあります。
リウマチの診断基準はある?
関節リウマチの診断は、アメリカリウマチ学会とヨーロッパリウマチ学会が共同作成した「関節リウマチ新分類基準」を参考にしながら行われます。詳しくは、一般社団法人日本リウマチ学会: 関節リウマチ新分類基準(ACR/EULAR2010) をご参照ください。
一般血液検査ではなにがわかる?
一般血液検査では、「炎症反応の検査」「免疫学的検査」などを行います。炎症の度合いは、外から見たり触ったりするだけではわかりにくいため、一般血液検査の数値は診断の大きな手がかりとなります。免疫学的検査では、自分のからだに対する抗体(自己抗体)について調べ、関節リウマチの可能性を探ります。
画像検査ではなにを調べる?
画像検査では、はじめにレントゲン検査を受け、関節破壊や症状の広がりなどを確認します。もし、レントゲン検査でわからないことがあれば、MRI検査や超音波検査などに進みます。