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症状はからだの声?関節リウマチの主観的症状に悩む関節リウマチ患者さん

最近の治療ゴール


関節リウマチ治療の現場では、「寛解の達成と維持」だけでなく、痛み・倦怠感・こわばりといった主観的症状を改善し「よりよい毎日を過ごす」ことも目標に加えるべきだという考え方が広がりはじめています。最近の関節リウマチ治療において大切なこと、またこれから向かうべき未来について、関節リウマチ患者さんの調査データをもとに一緒に考えていきましょう。

※本ページの解説内容は、海外で実施された関節リウマチ患者さんへのアンケートをもとに記事を作成しています。引用元データの詳細はページ下部をご参照ください。

新しい治療の考え方

関節リウマチ治療の現在とこれから

関節リウマチ治療の重要な目標のひとつは、「寛解の達成と維持」です。寛解とは、炎症がほぼ消失し、関節破壊の進行がおさえられ、身体機能の低下がない状態をいいます。現在の治療では、関節リウマチ治療の基本的な考え方である「目標達成に向けた治療(T2T:Treat to Targetの略)※1」のもと、この「寛解の達成と維持」を目指します。

そして最近は、「患者報告アウトカム(PRO:Patient Reported Outcomeの略)※2」という指標も、治療に取り入れられるようになってきました。「寛解の達成と維持」だけでなく、患者さんが感じる症状の度合いや生活のしやすさなども重視していこうという流れが広まってきたからです。

関節リウマチがもたらすライフスタイルの変化

主観的症状が改善されているか、日常生活が送りやすくなっているか、仕事や趣味にしっかりと取り組めているか、精神的負担が膨らみ過ぎていないか、といったことも確認しながら治療が行われるようになってきています。

※1 目標達成に向けた治療(T2T :Treat to Targetの略)

日常診療において治療目標を明確にし、戦略的に治療アプローチを展開していくという考え方。

治療目標に到達したあとも、頻回に評価を続け、結果に応じて治療方針を見直していきます。

※2 患者報告アウトカム(PRO:Patient Reported Outcomeの略)

医師や他人による修正や解釈を介さずに、患者さんから直接得られた報告にもとづいて患者さんの健康状態に関する評価を行うこと。

治療目標の「本音」と「現実」

関節リウマチの治療目標における本音と現実をみてみましょう。

治療目標の「本音」と「現実」

引用元:Strand, V. et al.:J Rheumatol., 2015 42(11), 2052

「治療目標を掲げることは大切」と約9割の人が答えていますが、実際には約7割の人が「先生と治療目標のための話し合いが十分ではない」と回答しており、治療目標の設定に対する「本音」と「現実」にギャップがあることが分かります。

患者さんの本音は先生に届きにくい

では、本音の治療目標について、患者さんと先生との間でコミュニケーションはとれているのでしょうか。

現実は、多くの患者さんが医師に本音を伝えることは難しいと感じているようです。ここでは痛みを例に詳細を見ていきましょう。

患者さんの本音は先生に届きにくい

引用元:Strand, V. et al.:J Rheumatol., 2015 42(11), 2050

先生と痛みについて話す際に、全体の約7割の人が「症状について話すとき、自分が不満を言っているように感じてしまう」と答えています。次いで、約5割の人が「遠慮して痛みについて詳細な話ができない」「痛みのコントロールについて話したいが、会話の中でそのタイミングがない」と答えています。つまり、患者さんの本音が先生に届きにくい現状があります。

「患者報告アウトカム」が取り入れられるようになったのは、この現状を変えようとする動きでもあります。あなたの声を先生と共有することは、治療の質を高めるうえでとても大切なこと。自分らしい日常生活を送るために先生と二人三脚で治療を進めていきましょう。

あなたが描く「良い日」を目指して

どんな毎日を過ごしたいか想像してみよう

あなたはどんな毎日を過ごしたいですか? 関節リウマチ患者さんの多くが目指す「あなたにとっての良い日とは?」を、たずねた結果を見てみましょう。

あなたが描く「良い日」を目指して

引用元:Strand, V. et al.:J Rheumatol., 2015 42(11), 2051

「良い日」とは、多くの患者さんにとって、痛み・こわばり・倦怠感といった3つの主観的症状からの解放を意味することがわかります。

特別なことではなく、当たり前のことを気兼ねなくできる毎日。そんな毎日を願う人がたくさんいます。あなた自身はどうでしょう。あなたにとっての「良い日」を描き、先生と共有してみませんか。

先生の質問を待つだけでなく、あなたが自分の言葉で伝えていくことが大切です。双方向からの働きかけが良好なコミュニケーションを生み、よりよい治療につながることを、こころにとめておきましょう。

先生への伝え方 Right

引用元: Strand, V. et al.:J Rheumatol., 2015 42(11), 2046-2055

調査概要:

Good Days Fast survey

2009年7月30日~8月31日の期間に、7か国(アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン)の関節リウマチの診断から6ヶ月以上経過している女性患者27,459名を対象に、関節リウマチが身体面と精神面に与える影響についてオンラインインタビューを実施した。

Getting to Your Destination Faster survey

2010年9月28日~11月2日の期間に、6か国(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン)の関節リウマチの診断から6ヶ月以上経過している男女1829名を対象に、疾患管理・治療への期待・目標設定戦略に関する患者の認識を調査するため、インターネットを通じてアンケートを実施した。

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