先生はどんな気持ち?
先生は毎日たくさんの患者さんを診察しています。限られた診察時間の中でも、患者さん一人ひとりにどう接するか、どのようにして必要な情報を聞き出すかを考えています。先生への伝え方を考えるまえに、まずは先生の気持ちを理解することからはじめてみましょう。
先生にとってのコミュニケーション
診察時のコミュニケーションが治療を後押しする
関節リウマチには、検査や診察ではみえない症状があるからこそ、先生は患者さんとのコミュニケーションを通して、悩みを聞き出し、治療にいかしたいと思っています。一人ひとりに合った治療法を一緒に考えていくうえで、患者さんとのコミュニケーションは先生にとって大きな助けとなるのです。
よりよい治療を目指して
患者さんとの会話が治療の質向上につながる
先生と患者さんとのコミュニケーションの橋渡しとなるのが、診療記録を残すカルテです。カルテには、おもな症状や治療法だけでなく、患者さんから聞いたことなども必要に合わせて記録していきます。「日常生活で困っていることはありませんか?」「なにか気になることはありませんか?」といった先生からの質問には、できるだけ具体的に答えましょう。すべての会話をカルテに残すわけではありませんが、そうした診察時のコミュニケーションが治療の手がかりとなることもあるのです。
先生も患者さんのことをもっと知りたい
治療は先生だけで進めることはできません。患者さん自身の言葉で症状や悩みについて伝えることが、よりよい治療につながると先生も考えています。なぜなら、関節リウマチの治療にスタンダードがあるとしても、治療が目指すものや治療の優先順位などは、個々の患者さんによって異なるからです。先生の気持ちを知ることで、自分の言葉で伝えようというこころの準備も少し整ったのではないでしょうか?関節リウマチは長く付き合う病気です。先生とあなたの信頼関係がよりよい治療につながることを忘れずに、前向きに治療に取り組みたいですね。