日常生活の負担を減らす
指先を使ったふとした動作がむずかしかったり、からだに負担のかかる姿勢に我慢をしていたり。日々のあなたの困りごとは、ちょっとした工夫で快適な日常に変わるかもしれません。関節リウマチに負けないグッドアイデア、あなたもぜひお試しください。
ベッドにひもをつけて、朝の起床もラクラク
一日のはじまりはスッキリ起きたいもの。起き上がるときにつかめるようなひもを、ベッドにつけてみましょう。持ち手にタオルを巻くなどして、持ちやすくて滑らない工夫をプラスすれば、ラクにからだを起こせます。
ボタンを面ファスナーに。着替えもスムーズ
手持ちの服にボタン式の物があるなら、面ファスナーに替えてみましょう。取り付けもアイロンだけでできるものもあるのでかんたんです。着替えがしやすくなるので、お気に入りの服で毎日おしゃれが楽しめますね。
靴下にはソックスエイド。サッと履ける便利アイテム
靴下を履くときには、ソックスエイドが便利です。筒状にした板に、靴下をかぶせて足を入れ、ひもを引っ張りあげるしくみになっており関節に負担をかけずに履くことができます。
ホース付きシャワーで、スッキリ洗顔
洗顔には、ホース付きのシャワーが活躍します。洗面台の蛇口に取り付けたら、手元までホースが伸びるので、かがんで水をすくう動作がいりません。手も洗いやすく快適です。
ドアノブはレバー式にチェンジ。かんたん開閉
つかんでひねるようなドアノブをお使いなら、取っ手部分にレバー式のドアノブを取り付けましょう。スッと下に押すだけ、ドアノブをひねる必要がないのでラクに開閉できます。手軽に設置できるアタッチメントのタイプを用意すれば、工事も必要ありません。
階段には手すりや滑り止めを。上り下りはマイペースでOK
住まいによっては、階段のあるお宅もあるでしょう。まずは手すりや滑り止めを設置しましょう。上り下りは手すりにつかまり、1段ごとに足をそろえて。速さは自分のペースで大丈夫です。焦らずゆっくり、安全に。
包丁を変えて、お料理を楽しく手軽に
お料理に欠かせない包丁は、ハンドルの角度を自由に変えられる物が便利です。自分にピッタリの形に調整すれば、持ちやすく、いつもより少ない力で調理できます。手首に負担をかけず、毎日のお料理を楽しめそうです。
My靴べらは、靴を履くときのお助けアイテム
玄関には、いつも靴べらを用意しましょう。特に柄の長い靴べらなら、かがむ動作が少なくてすむので便利です。また携帯式の靴べらをバッグに常備すると、訪問先に上がるときも安心です。
お買い物は、持ち手の広いバッグに肩掛けスタイルで
重くなりがちな買い物袋は、持ち手の広いバッグに変えてみましょう。持ち方は、肩に掛けるほうが関節への負担を軽減でき、ラクに持ち運べます。これなら、つい買いすぎてしまっても大丈夫。
つらいときは無理しないで。ひと休み、ひと休み
今日はからだがだるいなぁと思ったら、無理せず休みましょう。関節リウマチは、日によって調子の波があるものです。ベッドやソファなどでひと息つきながら、ラクな姿勢でゆっくりしましょう。
お風呂には、柄の長いブラシで背中もキレイ
お風呂でからだを洗うときは、背中や足先が洗いやすい入浴ブラシが便利です。お気に入りのアイテムを見つけて、バスタイムを快適にゆったり過ごしましょう。
トイレの便座に補高マットを。ラクで安全な環境づくりを
日常使うトイレには、便座に補高マットを置いてみましょう。高さは膝と同じか少し高くなるくらいに調節すれば、かがむ動作が軽減されます。手すりや滑り止めのマットなども用意して、気持ちのよいトイレ環境を整えましょう。
歯磨きにはリーチャー。奥までピカピカ
歯ブラシをリーチャーなどに取り付けると、届きにくい場所でもしっかり磨けるようになります。また握りにくい場合は、持ち手を太くするだけで、握りやすくなることもあります。自分専用の歯ブラシで、いつまでも美しい歯に。
眠れなくても大丈夫。たまには足湯でリラックス
眠れない夜は、気分転換に足湯をしてみるのもいいかもしれません。洗面器にお湯を張り、ヨモギなどのハーブを入れて足を温めると、からだがぽかぽかしてきます。お気に入りのリラックス方法を見つけて、心地よい眠りを。
暮らしのヒントは、きっとあなたの中にも
日常の楽しみ方や、快適な暮らしは人それぞれ。アイデアを取り入れながら、自分の使いやすいようにアレンジすることで、もっと暮らしはラクになります。また「こっちのほうが使いやすいなぁ」「こうしたほうが、わたしに合ってる」と思うところに、きっと楽しみ方のヒントが隠されています。身の回りの環境を見直しながら、あなたらしいライフスタイルをみつけていきましょう。