俳句で伝えるみんなのリウマチ
関節リウマチ患者さんの周囲に理解されにくい症状・⽇常⽣活の困りごとを俳句で詠む「GoodDAY 関節リウマチ俳句コンテスト」(協⼒:公益財団法⼈⽇本リウマチ友の会)を共催いたしました。「⽇常⽣活におけるエピソード編」、「先⽣や家族とのコミュニケーション編」に分けて俳句をご紹介します。あなたが⽇々感じていること、同じ気持ちを感じている⼈もいるかもしれません。
■ ⽇常⽣活におけるエピソード編
俳句
リウマチを 悪友と呼び 花野ゆく
作者コメント
親友?悪友?それとも・・・50年の付き合いです。
俳句
こわばりや 寒⽉にまた 触れたらし
作者コメント
寝ている間に寒⽉に触れているから朝こわばるんだと思えば、こわばりも愛おしくなるかもしれません。
その他の作品
俳句
つまめない 箸も下着も 枝⾖も
作者コメント
関節変形が、⽇常⽣活の些細な動作も困難にしてしまいます。理学療法⼠の私は、こうした患者さんに多く出会ってきました。
俳句
決断の 空路9時間 氷河踏む
作者コメント
8年前に主治医やコメディカルの⽅々と⼀緒に⾏ったスイス・オランダ旅⾏。最⾼に⼼強く楽しい思い出がいつもスマホの中に。
俳句
節々に 訊ねて伸びを する⼩春
作者コメント
何をするにも恐々と動いてしまう、そんな話を聞きました。
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■ 先⽣や家族とのコミュニケーション編
俳句
⽊の芽時 まずは頑張り 誉める医師
作者コメント
⼿術の初診時に「今までよく頑張ったね」と優しく⾔われ、うれしいやらほっとしたやらで涙が出そうになりました。
俳句
さする⼿に 重ねてさする 秋始め
作者コメント
関節リウマチで⾜をさする⺟の⼿に、私の⼿を重ねてさすりました。
その他の作品
俳句
リウマチと 告げられし⽇や 雛(ひいな)の⽇
作者コメント
2⽉の末に⾎液検査をして3⽉3⽇に結果がわかりショックでした。
俳句
コオロギの 愚痴も拾った 聴診器
作者コメント
お医者様は季節の変わり⽬に起こる変化にも気づいてくれます。
俳句
君の指 ああコスモスの ようであれ
作者コメント
ママ友のリウマチで曲がらない指を⾒せてもらい、優しく揺れるコスモスのような指になって症状が落ち着いて欲しいと願いました。
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先生への伝え方 〉
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家族にも伝えよう 〉
関節リウマチに対して、⽇々の⽣活の中でさまざまな思いや悩みがあると思います。先⽣や家族、周りの⼈にも伝えることで、精神的な不安を和らげたり、良いことはさらに嬉しい出来事に変わります。不安をなくし、あなたらしく過ごす毎⽇を⼤切にしましょう。