リウマチの医療福祉制度
日常生活に不便を感じたり、医療費が負担になっていたりと、いろんなお悩みを持つ患者さんをサポートするために、さまざまな医療福祉制度が用意されています。3つのシーンに分けて主なものをご紹介します。地域によって制度が異なる場合があるため、詳細は、ご加入の公的医療保険、お住いの自治体など、各制度の担当窓口に問い合わせてみましょう。
医療費が気になったら
□ 高額療養費制度
医療費の負担をおさえるための制度です。1ヵ月の医療費が、患者さんの年齢や所得に合わせて定められた上限額を超えた場合、超えた額が支給されます。(詳細は、ご加入の公的医療保険窓口にお問い合わせください。)
詳しくは厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆様へ」をご参照ください。
□ 医療費控除
1年間の医療費をもとに、確定申告で所得の控除が受けられる制度です。領収書が必要になります。
(詳細は、最寄りの税務署にお問い合わせください。)
日常生活で困難を感じはじめたら
□ 身体障害者手帳
身体障害者手帳を取得することで、さまざまな福祉サービスを受けられます。交付には、指定医による診断書が必要です。
(詳細は、お住いの市区町村窓口にお問い合わせください。)
□ 身体障害者自立支援医療制度(更正医療)
身体障害者手帳を持つ患者さんが、日常生活を過ごすうえで必要な治療を受ける際、医療費の負担を軽くするための制度です。
(詳細は、お住いの市区町村窓口にお問い合わせください。)
□ 障害年金
公的年金に加入していて、病気やケガで生活や仕事に支障が出た場合に受け取ることができる年金です。障害の程度で支給額が異なります。
(詳細は、お近くの年金事務所、街角の年金相談センター、もしくは年金ダイヤルにお問い合わせください。)
日常生活に支援が必要になったら
□ 介護保険制度
介護など日常生活に支援が必要なときに、訪問介護(ホームヘルプ)や訪問リハビリテーションなどのサービスを受けられる制度です。関節リウマチで要介護と認定された場合は、40歳から利用できます。
(詳細は、お住いの市区町村窓口にお問い合わせください。)
□ 高額医療・高額介護合算療養費制度
高額療養費制度だけでは負担が大きい場合、この制度を利用できることがあります。詳しくは、加入している公的医療保険の窓口に問い合わせてみましょう。
その他
□ 付加給付制度
企業の健康保険組合などでは独自の制度として、自己負担額が一定額を超えた場合に超過分を払い戻す「付加給付制度」を設けているものもあります。通常は自己負担額から高額療養費の払い戻し分を差し引いた額のうち、基準額を超えた分が支給されます。付加給付額は健康保険組合によって異なりますので、加入健康保険にお問い合わせください。